POINT OF VIEW ポイントオブビュー

農業法人ジャグロンズ代表

藤原 隆広

農業経営のいろは


農業経営を志す研修生に話す内容の一部を紹介する。ジャグロンズの活動の柱の一つとして農業経営者の育成が挙げられる。ジャグロンズでは「研修生」が企業活動の中で極めて重要な割合を占めている。求められる人材は、単に農業現場で働きたい人ではない。将来の農業を担う人材の育成、いわば農業経営者への登竜門といった位置づけである。

ジャグロンズの農業は、日本の経済活動の一端を担えるものであることを前提としている。
農業に限らずものづくりは、それが活用され世の中のためになって初めて経済活動として、存続するものとなる。つくること、販売すること。それぞれ、劣等(取り組みなし)を1、普通を2、優等を3としてイメージしてほしい。具体的には、つくることに関しては量的・質的生産能力、販売することに関しては情報伝達能力・交渉能力・営業力等について、それぞれの能力を10ポイント制で評価する。0―3ポイントを1、4―7ポイントを2、8―10ポイントを3と指数化している。生産力指数をPI、販売力指数をMIとしたとき、それらの積を農業経営サバイバル力ABSPとすると、ABSP=PI×MIとなる。ABSPの評価値は1、2、3、4、6、9まであり、1は経済活動を成し得ない値であり、9も極めてまれな優秀なケースである。

さて、この生産・販売3段階評価法を基に、私の知り得るいくつかの農業現場をあてはめて見てみたい。ケース1、販売が苦手なので、協同組合などの機関にすべて任せっきりで、つくるることに専念している。この場合、販売指数が1なのでABSPは1―3に収まる、つくるのも売るのもそう簡単ではないが両方とも一生懸命に取り組んでいる農業家の場合、その多くのABSPは4以上になる。4以上になる組み合わせ頻度は4分の9である。過半数を占めるABSP3以下の農家は、この先何らかの経済的保護なしに農業を続けることは困難になる可能性が高い。農業は、システムも大事だが、それを運用する人材の育成がさらに重要である。優秀なプレイヤを育てるのが喫緊の課題である。大学で農業を勉強した優秀な人材が農業の現場で活躍せずに役所などの農業の周辺ビジネスに流れていってしまっているのは大変残念で危惧すべき事態だ。この状況を何とかしなければならない。

私は自分の農場を、人材育成の場(道場)として、志の高い若者に研鑽の場を提供し、サポートしてゆくためのシステムの構築に取り組んでいる。単に雇用を提供する福祉的な場ではない。自分で能力を磨き優秀なプレイヤに育つのを見守る仕組みだ。それは農業界のジャニーズ、または、吉本興業みたいな位置づけのビジネスに発展する可能性も秘めている。従来の就職的な要素は少ないが、ほかでアルバイトなどをしなくても数年間は研修に専念できるよう、農場の研修と生産事業をリンクさせることで研修手当の支給を可能にしている。

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