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コンセプト

ニューロフィードバック技術を開発

NICTら

2017年6月19日(月) 3290号

情報通信研究機構(NICT)は大阪大学、北海道大学と共同で、無意識に英単語のリスニング能力を向上させるニューロフィードバック技術の開発に成功した。音の違いに対して反応する脳活動「MMN(Mismatch Negativity)」を強化するニューロフィードバック技術を開発し、これにより5日間程度の学習で英単語のリスニング能力が向上することを明らかした。

これまでの英単語のリスニングの学習は、聞いた音(例えば、RightもしくはLight)に対してどちらの音であるかというテストを行い、それが正解か不正解かを学習者に伝えて学習を促す場合が多く、このような学習では成果が出るのに時間がかかることが一般的だった。それに対して、MMNは、RightもしくはLightの音を聞いているときの脳波から音の聞き分けに関連する脳活動パターンを取り出し、その大きさを円としてフィードバックし、学習者にはその円を大きくするようイメージするようにした。
その結果、本人は、音の聞き分けの学習をしているつもりがなくても、無意識にRightもしくはLightの音の聞き分けが5日間程度でできるようになった。これが実用化されれば、効率よくリスニング能力を向上できる教育手法となることが期待される。
このニューロフィードバックによる英単語の学習法の特徴は、聞いている英単語に注意を向ける必要はなく、あくまでも音の違いに対して反応するMMNを大きくするように努力すればよいということだ
これまでは基礎的な検討を行うための研究であったため、MMNの大きさを緑の円の大きさで学習者に提示しているが、例えば、MMNの大きさをレーシングカーのスピードに対応させたレーシングゲームを開発することで、学習者は単にレーシングカーのスピードを上げて前の車を抜くことに集中しているだけで、気が付いたら英単語のリスニング能力が向上しているというニューロフィードバックゲームなどをつくることが可能になる。
現在はRとLに関しての結果のみだが、日本人の苦手な英語の発音は、ほかにもあるため、日本人の苦手なさまざまな発音を効率よく学習できるシステムを産学官の連携により構築し、新しい英語リスニング学習法として社会実装を目指していくとしている。

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